不二WPC、高回転、高温度域でも安定したフリクションを確保する表面処理技術

 不二WPC( http://www.fujiwpc.co.jp )は、量産車で実績のある二硫化モリブデン(MoS2)ショットに高温安定固体潤滑ナノ粒子を添加することで高回転、高温度域でも安定したフリクションを確保する表面処理技術「ハイパーモリショット」開発、商標登録を完了し受託加工を開始した。

 二硫化モリブデンショットは、MoS2の微粒粉をWPC処理することで従来のモリブデンコーティング処理時よりも純度の高いMoS2膜が金属の最表面に形成され、これによりMoS2の潤滑効果が直接働き、未処理時と比較して50%のフリクション低減効果を示す。特にアルミピストンという軟らかい材料にショットすることで、最大20μmの深さまでMoS2層を形成するためフリクション低減効果の持続性が高く、2001年HONDAフィットに採用されるなど加工実績が豊富。

 今回同社が開発したハイパーモリショットでは、この二硫化モリブデンショットに高温域で安定した性能を性能を示す固体潤滑ナノ粒子を添加することで、高温になる高回転域において二硫化モリブデンショットの1/3の低フリクションを実現した。同社の下平社長は「特に回転域の高いレース車両のピストンに処理することで、走りに劇的な差が出るだろう」と話している。