SIIナノテク、熱拡散率・熱伝導率測定装置を発売

エスアイアイ・ナノテクノロジー「ai-Phase Mobile 1u」「ai-Phase Mobile 1u」 セイコーインスツル( http://www.sii.co.jp )の100%出資子会社で計測分析装置の製造販売を行っているエスアイアイ・ナノテクノロジー( http://www.siint.com )は、東京工業大学TLOのベンチャー企業であるアイフェイズと販売契約を締結し、このほど同社製の熱拡散率・熱伝導率測定装置「ai-Phase Mobile 1u(アイフェイズ モバイル ワンユー)」および温度可変型の「ai-Phase Mobile 2(アイフェイズ モバイル ツー)」の販売を開始する。

 熱拡散率・熱伝導率は、材料内の熱の伝わりやすさを表す値で、物質の基本特性として幅広く測定されている。近年、電子部品をはじめ、LED(発光ダイオード)、太陽電池パネルなどで、発熱の問題と性能向上に対応した各種放熱材料の開発が進んでおり、熱設計・熱対策を行うために、材料の熱拡散率・熱伝導率測定ニーズが高まっているという。

 SIIナノテクが販売するアイフェイズ社の「ai-Phase Mobile 1u/2」は、東京工業大学理工学研究科の橋本研究室の成果を基にして、薄膜・フィルム状試料の厚さ方向の熱拡散率・熱伝導率を、簡単かつ迅速に測定できる画期的な装置。本体のマイクロヒーターとセンサーの間にサンプルを挟むだけで、数十秒の短時間で測定できる。サンプルの前処理も不要。また、交流温度波発生系、デジタルロックインアンプ、制御・計算用マイコンを装置に内蔵したコンパクト設計ながら、高感度で薄膜サンプルも測定可能。価格は、ai-Phase Mobile 1uが300万円、ai-Phase Mobile 2が400万円。

 なお、同機で採用している「温度波分析法」は、温度波の伝搬による位相遅れを正確に観測することで分析を行う方法で、熱環境に対する安定性も高く、ISO(ISO22007-3)で規格化された信頼性の高い測定手法。