NDF、第2回DLC標準化特別委員会開催、来年度にDLC工業会設立へ

 (一社)ニューダイヤモンドフォーラム(NDF)は6月4日、東京都千代田区五番町の日本大学桜門会館で、「平成27年度第2回DLC標準化特別委員会(中森秀樹委員長)」を開催した。

 同委員会は、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)に関わるISO、JIS等の標準化・規格化に必要な情報交換、国内外の諸機関との意見交換・調整などを行う組織。平成25年度より活動を行っている。なお、NDFは経済産業省からの委託を受けて、DLCにおけるISOの策定に向けて国際標準化を進めているが、これを推進する受託調査委員会(DLC規格化委員会)は別組織。DLC規格化委員会は、DLCの分類およびISO規格案の作成・提案、DLCの摩擦摩耗試験に関するISO規格の提案、DLCの簡便な光学特性評価法の開発およびISO規格案の作成・提案などを行っている。

 4月に行われた平成27年度第1回同委員会では、DLCの分類について日本とドイツの共同提案にすることに概ね合意したことなどを報告。その上で、分類についてはドイツが求めている「カーボンベースドフィルム」名にてDLCの概念よりも広義に設定する提案を日独共同で行う方向で進めている。

 今回の第2回同委員会では、平成28年度4月から任意団体「DLC工業会」を発足、平成29年度には一般社団法人化を目指して活動をしていくことを申し合わせた。また、一般社団法人化に向けては、DLCの受託加工および装置メーカー、試験・評価機器メーカーを主会員とする30社程度規模とし、さらに、工業会の活性化を図るためにユーザー企業を可能な限り迎え入れる方向で合意した。会員増強については、NDF会員への勧誘や、本年12月頃にDLCに関するセミナーを行い、関連する各企業に参加を呼び掛ける。

 「DLC工業会」は、DLCの普及や信頼性向上に関する活動等を行うとともに、ISO審議団体となることを目指す考え。たとえば、工業会がDLC測定の標準試料を作製し、会員企業がそれをベースとして自社のDLC膜の位置付けを明確にし、DLC規格の利用を促進する。これにより、会員企業のメリットのほか、業界全体としては、相対的な比較が可能になる、DLC膜の位置付けが明確になることでエンドユーザーの選定作業が軽減される、といったメリットがある。

 DLCの国際標準化については、2012年にドイツ・ベルリン市のドイツ規格協会(DIN)で行われたISO/TC107(金属および無機質皮膜)本会議で、NDFからDLCの摩擦摩耗試験規格案を提案し、のちに採択が決定、来年早々にはISO規格として発行が予定されている。今後は前述したDLCの分類案やエリプソメータを用いた光学評価法のISO規格案提案を順次行っていく。