SCREENホールディングス、冷間鍛造部品向けの外観検査技術を開発

 SCREENホールディングス( http://www.screen.co.jp )は、変速機をはじめとする自動車の基幹部に使われる冷間鍛造部品向けの外観検査技術を開発した。この技術は、これまで困難とされていた数十µm単位の微細な欠陥の自動検出が可能なため、安全性が重視される車載用冷間鍛造部品の生産性と品質の向上に寄与するという。同社では、今後、同技術を搭載した検査装置の開発を進めていく。

 同社は、半導体やプリント基板関連の検査装置で培った外観検査技術に加え、独自の撮像・画像処理技術を応用し、冷間鍛造部品の外観検査技術を開発した。独自開発の光学系システムと高精度の検査アルゴリズムを採用し、目視では検出が困難な数十µm単位の微細な欠陥を8で検出可能。また、潤滑剤や防錆処理に起因する冷間鍛造特有の表面ムラを、同社独自の画像処理技術で消去し、過検出を抑制する。さらに、光学系センサーを複数配置することによって、視認が困難だった等速ジョイントの接続部品であるアウターレースの内側も検査可能となった。

 同社は、今回開発した検査技術について、2017年秋頃の市場投入に向けて装置化を進めており、すでに販売を開始している熱間鍛造部品向けの外観検査装置「IM-3100」と併せ、目視に代わる自動外観検査装置のデファクトスタンダードを目指す。

 自動車の製造において、エンジンやブレーキなど安全に関わる重要な部位には、強度や耐久性に優れた鍛造部品が多数使用されており、鍛造の種類には、熱した金属をたたいて成形する「熱間鍛造」と、常温のまま成形する「冷間鍛造」などがある。冷間鍛造は、鍛造後の金属加工が不要なためコストダウンにつながる他、精密な部品の形成用途に向くため付加価値が高く、増加傾向にある。しかし、冷間鍛造の成形工程では、金属表面に潤滑剤の塗布や防錆処理を行う必要があることからムラが生じやすく、また、複合鍛造の場合は、熱間鍛造部分の表面にショットブラストによる複雑な凹凸が残るため、傷を目立たなくしてしまい、自動外観検査を困難なものにしている。そのため、部品の品質を維持するには熟練技術者による目視の全数検査が不可欠となっており、今後、部品生産の拡大が見込まれる中で、より安定した検査を実現できる、検査工程の自動化へのニーズが高まっているという。