古河電気工業、耐熱性と低挿入力性を両立した自動車端子向けめっき材

古河電気工業「耐熱低挿入力Cu-Snめっき」耐熱低挿入力Cu-Snめっき 古河電気工業( http://www.furukawa.co.jp/ )は、自動車ワイヤハーネス用の小型コネクタ端子の接点材料(端子材料)として、耐熱性と低挿入力性を両立した「耐熱低挿入力Cu-Snめっき」を開発した。今春よりサンプル出荷を開始する予定だという。

 この技術は、表層に銅(Cu)と錫(Sn)からなる金属間化合物層を形成することで、従来の低挿入力Snめっきと比べて挿入力が約20%低減されるとともに、表層の金属間化合物層が削れ難いため、フレッティングによる接触抵抗の上昇が抑制される。このため、フレッティングを生じやすい小型端子のみならず、挿入のための補助機構を必要としていた大型コネクタにおいても挿入力を低減できるため、自動車ワイヤハーネス用のコネクタ端子材料として適している。

 近年、自動車ワイヤハーネス用のコネクタ端子は、車載電子機器や配線の増加に伴い、多極化と小型化(低背化)が進み、コネクタあたりの挿入力が増大する傾向にあることから、車両組み立て時の作業性が低下するという問題が生じている。また、搭載スペースの都合からエンジンルーム近くなどの高温環境下で使用されるケースが増えているため、コネクタ端子用のめっき材料には、多極化に対応した低挿入力性と高温環境での接続信頼性の両立が求められているという。

古河電気工業「従来品と開発品のめっき構造」従来品と開発品のめっき構造