INTERMOLD2017開催、金型向けの表面改質技術が展示

 「INTERMOLD 2017(第28回金型加工技術展)/ 金型展2017」(主催:日本金型工業会)が4月12日〜15日、東京・有明の東京ビッグサイトで開催された。

 IHI Ionbond Japanは、低温処理でありながらPVD(物理蒸着)複合処理やCVD(化学蒸着)、TD(Toyota Diffusion process)処理と比べても大幅な長寿命化を達成できる冷間プレス・冷間鍛造金型向けコーティング「Ionbond 90」や、ホットスタンプ・アルミダイカスト・射出成型金型向けの最新ソリューションで、耐凝着性、耐焼付き性、耐食性に優れたコーティング「Ionbond35」などを紹介した。

IHI Ionbond JapanのコーティングサンプルIHI Ionbond Japanのコーティングサンプル

 中日クラフトは、レーザ光を鋼部品の表面に照射することで急速な加熱と内部への熱伝導による自己冷却により、マルテンサイト組織へと変態させ表面を硬化する「半導体レーザ焼入れ技術」による各種表面改質技術を提案した。高周波と同等の硬度が得られるほか、複雑形状、精密部分焼入れに適しているという。

中日クラフトの焼入れサンプル中日クラフトの焼入れサンプル

 トーヨーエイテックは、900℃で酸化変質しない耐酸化性や、プレス加工に適した摺動性、高硬度と高靭性を両立する金型向けのPVDコーティング「TR-Flat」や、高硬度で変形を防止し金型の精度を維持するほか、高い摺動性を実現する金型向けのPVDコーティング「低温TiCコーティング」を展示した。

トーヨーエイテックのコーティングサンプルトーヨーエイテックのコーティングサンプル

 日本アイ・ティ・エフは、ドロップレットフリーのニーズに対応する、スパークレスアーク法によるガラスレンズ成形金型専用の超平滑水素フリーDLCコーティング「ジニアスコート HAS」を展示した。スパークの発生しないアーク蒸発源により成膜することで表面の凹凸数が極めて少なく、ガラスレンズに転写しない面粗度0.008μmの超平滑膜をラインアップしていることを謳った。

日本アイ・ティ・エフのコーティングサンプル日本アイ・ティ・エフのコーティングサンプル

 日本スピードショア/ヤマシタワークスは、異形状ワークを簡単に短時間で鏡面仕上げ加工できる装置「エアロラップ」を展示した。各種金型部品の磨き時間短縮、切削工具の寿命延長、DLCなどドライコーティング成膜の前後処理など、様々な用途で使用が可能で、再生可能なエコ製品で、食品素材をコアに持つ研磨材を用いていることをアピールした。

日本スピードショア/ヤマシタワークス「エアロラップと処理サンプル」エアロラップと処理サンプル