JCU、中国で初となる表面処理薬品の工場を新設

 JCU( https://www.jcu-i.com/ )は、中国の湖北省仙桃市に技術サポート機能を兼ね備えためっきなどの表面処理薬品の工場を新設する。2018年3月に着工、2019年10月に製造を始める。中国では初の工場となる。

 今回の決定は、グループ売上高の約30%を占める中国市場において技術サービス体制を強化するのが狙い。生産予定量は2019年500t、2021年2900t、2025年4300tを見込み、2025年には中国での自動車・電子向け総販売量予定9400tのうち46%を新工場から供給する計画。中国市場における表面処理薬品はこれまで委託生産によって対応してきたが、これにより供給リスクを回避する。評価試験などが中国内で行えるようになり、顧客サポート力を一層強化する。

 新設する中国工場は武漢から車で1時間半ほどの湖北省仙桃市高新技術産業開発区新材料産業園に立
地し、2017年10月に現地法人「JCU表面技術(湖北)」を設立する。従業員は19年15人、21年25人、25年以降29人を計画している。同社の現地生産工場は韓国、タイ、ベトナム、メキシコに次いで5カ国目となる。

 中国市場における自動車部品向け、スマートフォンのプリント配線板向け表面処理薬品の販売は好調に推移しているという。自動車については、エンドユーザーである日系自動車メーカーの現地生産・販売が好調で、今後も販売数量増加を見込んでいる。一方、スマートフォンについては、ハイエンドスマートフォンの需要が一巡する中で、中国系スマートフォンはインド、アフリカなどへ市場を拡大していくと予測している。こうした中で、顧客の要求に迅速に応えるための体制整備が課題であり、工場新設を決定した。同社では、グループ売上高に占める中国の比率は、3年後に35~40%に高まると予測している。

 中国で新設する工場と合わせて、既存の委託生産先も併用し、リスク分散を図りながら供給していく。また、顧客の評価試験はこれまで日本の総合研究所に送って試験することが多く、中国工場で評価試験を行うことにより顧客サポートを大幅に迅速化する。これらにより競争力を高め、スマートフォン向けは既存の台湾基板メーカーに加え、中国のローカル基板メーカーへもシェアを拡大していく計画。