JFEスチールと大阪大学、鉄鋼材料の溶接・接合に関する協働研究所設立

 JFEスチール( http://www.jfe-steel.co.jp/ )と大阪大学は、鉄鋼材料の溶接・接合に関する課題解決やメカニズム解明と、溶接・接合分野の新たなオープンイノベーションの創出を目的として「JFEウエルディング協働研究所(以下、「協働研究所」)」を設立した。今後、強固な産学連携体制のもと、両者の研究者や研究設備による共同研究を柔軟かつ迅速に推進していくことにより、鉄鋼材料を利用したものづくりのための溶接・接合技術に関する取組みを展開する。

 溶接・接合技術は鉄鋼材料を利用するための重要な要素技術の一つ。これまで、JFEスチールと大阪大学接合科学研究所ならびに大阪大学大学院工学研究科マテリアル生産科学専攻とは、溶接・接合分野の学術振興と研究成果の活用強化を図るために2008年に連携推進協定を締結し、共同研究や研究者の交流を行ってきた。

 自動車分野をはじめ、造船、建築、橋梁など多くの鋼構造物やエネルギー分野において、軽量化や高強度化へのニーズはますます高まっている。そこで両者は、より深化した形で溶接・接合技術の研究開発を進める必要があると考え、これまで以上に連携を強化した協働研究所の設立に合意した。 協働研究所では、「若手研究者の自主的な提案型プロジェクト研究の採択」や「JFEスチールの大型試験設備と大阪大学の先端実験設備とを双方で活用する挑戦型プロジェクト研究」を推進することにより、次代のものづくりを支える人材育成と研究成果の実用化に注力する。

 具体的には、1.溶接現象の本質理解、溶接冶金現象の追究および溶接構造体の安全・信頼性評価など多面的な鉄鋼溶接研究プロジェクトの遂行 、2.大阪大学におけるアカデミックな研究とJFEスチールが保有する大スケールの評価・試験による実用化技術との融合により、世界最先端の溶接研究開発の推進、3.上記研究開発および実用化への学生・若手研究者の積極的な参画を推進し、イノベーションの創出による世界トップレベルの人材育成を目指す、としている。
左:スチール研究所長 瀬戸一洋氏、右:大阪大学総長 西尾 章治郎氏左:スチール研究所長 瀬戸一洋氏、右:大阪大学総長 西尾 章治郎氏