トライボコーティング研、第4回研究会で医療機器の講演2題を実施

トライボコーティング研究会「平成22年度第4回研究会」のもよう トライボコーティング技術研究会( http://www.tribocoati.st )は12月10日、東京・南蒲田の東京都立産業技術研究センター城南支所で、平成22年度第4回研究会を開催した。

 当日は、岡崎義光氏(産業技術総合研究所)「生体材料の力学的安全性に関する講演」、住谷健二氏(瑞穂医科工業)「人工股関節(インプラント)の市場および開発動向」の2題の講演が行われた。岡崎氏は、整形インプラント製品の耐久性評価方法などを紹介、人工股関節・膝関節摺動部の摩耗量を測定したデータなどを提示した。人工股関節では、メタルオンメタルの場合とメタルオンポリエチレンで比較した具体的なデータを示すなど、評価技術に関する話題を詳細に解説した。

 また住谷氏は、人工股関節の市場は約575億円であるが、海外製が8割を占める現状を報告。日本メーカーがシェアの拡大を図るには「材料(材料メーカー)」、「製作(機器メーカー)」、「適用(医師)」が機器開発において重要と解説。材料面では、最適な材質内容の選定と材質特性を充分に発揮する製造方法がポイントになるとした。製作面では、医師との具体的要望に基づく基本設計、材質特性を損なわない(あるいは上回る)加工技術が重要であるとした。その上で今後、人工股関節の性能として「高潤滑・低摩耗」、「骨との長期固定」がより求められ、この2点をクリアすることが30年以上の耐久性をもった人工股関節の開発に繋がると力説した。

 講演終了後、新規入会企業のエスティーティー・井上博文氏、潤滑通信社・黒川勉氏が自社製品の紹介などを行い閉会した。