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第9回ものづくりワールド名古屋

 

NEC、「物体指紋認証技術」で金属に加え樹脂・塗装の真贋判定可能にして工業製品・部品に対応

皮製品の物体指紋の認証イメージ皮製品の物体指紋の認証イメージ NECは、工業製品・部品の表面に自然発生する微細な紋様(物体指紋)をもとに個体を識別し、真贋判定が可能な「物体指紋認証技術」を強化した。今回は、従来の金属の真贋判定に加え、樹脂・塗装など表面が多様な材質からなる商品の認識に対応したという。

 今回強化した「物体指紋認証技術」は先行的に、米国大手ベビー用品メーカー「Ergobaby(エルゴベビー)」ブランドの抱っこひも新商品の偽造品対策に採用される。同品は日本限定仕様で、エルゴベビーの日本正規総代理店であるダッドウェイから、日本国内で11月に販売開始される。

 「物体指紋認証技術」は、人間の目では判別が困難な製品固有の紋様を、スマートフォンなど汎用カメラで撮影し、事前に登録した紋様の画像と照合することで、製品の真贋を瞬時かつ高精度に識別するNECの独自技術。今回の強化では、プラスチック樹脂や皮革など多様な材質の物体表面において、光沢や模様の濃淡など識別性の高い特徴を独自に抽出して認識する技術等を開発した。

 これにより、特殊なタグ等がなくとも、様々な商品の真贋判定を高精度に行えるため、低コストかつ効率的な模造品対策、ブランド保護を実現する。