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第9回ものづくりワールド名古屋

 

神戸製鋼所、抗菌用途のニッケル系合金めっき技術を青森のコーアに技術移転

 神戸製鋼所とコーアは、抗菌めっき技術「ケニファイン/KENIFINE」のライセンス契約を9月28日に締結した。ケニファインは、神戸製鋼所が開発したニッケル系合金めっき技術で、コーアは青森県で初めてのケニファインライセンシーになるという。
 
 神戸製鋼所は、ケニファインをめっき業者もしくは自社にめっきラインを有するメーカーに技術移転(ライセンス)を進めている。このめっき技術は、従来の抗菌技術(抗菌塗装、抗菌ステンレスなど)に対して10倍以上の滅菌スピードとその後の菌の増殖を抑制する効果があるという。かびの生育を抑制する作用は、銀系抗菌剤の50倍以上。抗ウイルス(SARS系コロナウイルス、A型インフルエンザウイルスなど)や防藻、サケマス魚卵のミズカビ抑制などの効果も認められている。

 開発が完了した2001年に最初の技術供与先が決まり、2002年より量産を開始した。その後、耐変色処理や粉末化技術の開発、樹脂への適用化などといっためっき技術の改良を行ない、コーアを加えて、現在12社にライセンス供与している。

 すでに、食品・飲食産業や医療関係、家電・エアコン部品、漁業用金網などの産業分野や、台所用品、グルーミンググッズなどの一般消費財、さらにはアミューズメント分野などの民生用途で採用されている。