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第9回ものづくりワールド名古屋

 

日本アイ・ティ・エフ、工場再編でコーティング事業を強化

 日本アイ・ティ・エフ( https://nippon-itf.co.jp/ )は、ドライコーティング事業強化のため梅津工場(日新電機本社内)を久世工場に統合、8月2日より稼動した。また、前橋工場(日新電機前橋製作所内)に工具・金型用コーティング技術を展開し、関東方面のコーティング需要に対応したサービスを開始する。

 同社は、各種工具や金型分野を中心とした窒化物コーティングを主に久世工場で行い、自動車部品を中心としたダイヤモンドライクカーボン(DLC)コーティングを梅津工場および前橋工場で行っていた。親会社である日新電機が定めたグループの中長期戦略「VISION2025」目標達成に向け、コーティング事業の強化を図るため、梅津工場と久世工場に分散していた工場機能を久世工場に統合した。統合にあたり久世工場(延床面積)を2200m2から5130m2に拡大している。

 統合後の久世工場では、従来から生産している工具・金型コーティングに加えて自動車や機械部品用のコーティングを1カ所で行うことにより人とモノの流動性を高め、働きやすく、より効率の高い工場運営を目指す。また、最新のIoT技術を活用して久世工場内の生産設備はもとより前橋工場や海外の生産工場設備とネットワークで連携し、久世工場をハブとして国内外の生産設備の稼働状況をリアルタイムに把握するシステムを構築する。

 さらに、自動車部品向けDLCコーティングの量産を行っていた前橋工場の事業分野を工具・金型用、汎用機械部品まで拡大し、関東方面でのコーティング需要に対応するとともに、京都と前橋の2拠点で運営することで災害時などでも顧客のニーズに安定して対応できる体制を確立する。

日本アイ・ティ・エフ「iDS®-1000」
日本アイ・ティ・エフ「iDS®-1000」