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第9回ものづくりワールド名古屋

 

協和電線、二輪車エンジンのコネクティングロッド用軸受保持器に適しためっき

 古河電工グループの協和電線( http://www.kyowa-densen.co.jp )は、二輪車エンジンのコネクティングロッド用軸受保持器の表面処理に適した高機能めっき皮膜「KANZACC~GAN:coat」を開発した。エンジンオイルによる硫化が発生せず、摩擦係数が低く耐摩耗性に優れるという。

 二輪車エンジンのコネクティングロッド用軸受保持器は、その表面に比較的摩擦係数が低いとされる銅めっきや銀めっきが施されている。しかし、銅めっきや銀めっきは、エンジンオイルに含まれる硫黄によって硫化する問題がある。保持器表面のめっきが硫化すると、保持器からはく離や脱落が発生し、保持器の素地が露出してコネクティング内壁に焼付きが発生する。

 今回開発されためっきは、エンジンオイルによる硫化が発生しないため、銅めっきや銀めっきのような硫化による剥離や脱落がなく、エンジンオイルの汚染もない。また、銅めっきや銀めっきに比べて硬く、低摩擦係数、摩耗しにくいため、保持器の長寿命化にもつながる。

協和電線「KANZACC~GAN:coat」