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第9回ものづくりワールド名古屋

 

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トライボロジー研究会、第33回講演会を開催

1年 ago
トライボロジー研究会、第33回講演会を開催admin 2023年04日03日(月) in

 トライボロジー研究会(運営委員長:杉村丈一 九州大学教授、事務局:協同油脂)は3月7日、横浜市西区のパシフィコ横浜会議センターで、「第33回講演会」を開催した。今回は『みんなに聞いて欲しい開発ストーリー:トライボロジーの挑戦』をテーマに、以下のとおり行われた。

第33回講演会のもよう

・KEYNOTE SPEECH

「建設機械用オイル状態監視システムの開発」 秋田秀樹氏(日立建機)

・CASE STUDY:SESSION Ⅰ パイオニアの開発ストーリー(材料・設計編)

「グリース潤滑下における繊維強化PA66-鋼のトライボロジーとウォーム減速機の開発」国島武史氏(ジェイテクト)

「エンジン軸受用樹脂コーティングの開発」神谷周氏(大豊工業)

「流体動圧軸受「動圧ベアファイト」の開発」栗村哲弥氏(NTN)

・CASE STUDY:SESSION Ⅱ パイオニアの開発ストーリー(潤滑剤編)

「低粘度エンジン油による省燃費技術について」奥山庸介氏(本田技研工業)

「GRモーターオイルの開発」山守一雄氏(トヨタ自動車)

「ジウレアグリースの適用拡大に向けた製造技術への挑戦」今井裕氏(協同油脂)

・CASE STUDY:SESSION Ⅲ コラボレーションによる開発ストーリー

「プレス成形性評価に優れた摺動試験法の開発」竹林浩史氏・石垣一氏(日本製鉄)、伊原智章氏(トヨタ自動車)

「水環境下での製鉄設備ロール軸受構造の改善」岡本和樹氏(JFEスチール)

「消音グリースの開発」榊原功次氏・岡崎 末広 氏(デンソー)、池島昌三氏,柿崎充弘氏・伊熊亨介氏(協同油脂)、大野信義氏(佐賀大学)

・特別講演

「気象のビジネス化 顧客価値創造とインフラマーケティング」山本 雅也 氏(ウェザーニューズ)

admin

イグス、軽量・省スペースの無潤滑ロータリーテーブルベアリングを開発

1年 ago
イグス、軽量・省スペースの無潤滑ロータリーテーブルベアリングを開発kat 2023年03日30日(木) in

 イグスは、軽量・コンパクトのイグリデュール ロータリーテーブルベアリング PRT-04シリーズとして、高荷重に対応する優れた性能は保持しつつ、より軽量・省スペース化を実現した製品「PRT-04マイクロ」(https://www.igus.co.jp/info/small-size-slewing-ring-bearing)を開発した。アルミ製リングと高機能ポリマー製スライド部の組み合わせにより、優れた耐摩耗性と長い耐用年数を確保。無潤滑で使用できるため、汚れや湿気などの外部環境による影響を受けない。

PRT-04マイクロ

 

 設置スペースの縮小など、機械部品に対する要求は近年ますます厳しくなってきている。そうした課題を解決すべくイグスでは、堅牢で小型アプリケーションに最適なロータリーテーブルベアリングPRT-04マイクロを開発したもの。開発品は外径60mmで、PRTシリーズの中で最も小さな取り付けサイズとなる。三つのアルミ製リングと、ボールやローラーの代わりとなるスライド部で構成。新開発したスライド部はアルミニウムとの相性が良い高機能ポリマー「イグリデュールJ」製で、耐摩耗性が高い上、吸湿性が低く、耐薬品性にも優れる。

 アルミニウムとポリマーの組み合わせはまた、軽量性と高い安定性を実現。PRT-04マイクロは極めてコンパクトでありながらアキシアル方向の高荷重(最大3500N)に対応、小さな設置スペースでの滑らかな回転・旋回運動と軽量化の実現により、可動式の照明器具(ムービングヘッド)、電車や飛行機の座席テーブル、自動車内での各種用途など、多様な用途に適用できる。また、軽量化によりエネルギー消費量を節約できるため、持続可能な社会の実現に貢献する。

 スライド部のイグリデュール材質には固体潤滑剤が含まれ無潤滑動作が可能なため、ベアリングの耐久性向上とメンテナンスフリーを同時に実現するほか、メンテナンスコストの削減も図れる。また、すぐに取り付けが可能なため、設計コストや設置作業を軽減できる。

 オンラインツールのPRTエキスパートを利用することで最適なタイプが選定可能で、設置スペース、荷重、速度、環境のパラメータを入力するだけで、個々のアプリケーションに最適なロータリーテーブルベアリングを検索し、製品寿命を計算する。

kat

IHI、燃料電池向け電動ターボチャージャを披露

1年 ago
IHI、燃料電池向け電動ターボチャージャを披露kat 2023年03日30日(木) in in

 IHIは3月15日~17日に東京都江東区の東京ビッグサイトで開催された「第19回 FC EXPO―【国際】水素・燃料電池展―」に出展、様々な燃料電池システムの性能・コスト・信頼性要求に対応する、高効率の電動ターボチャージャ「ETCシリーズ」(https://www.ihi.co.jp/turbocharger/products/electric_turbocharger/index.html)を紹介した。

会場のようす

 

 展示会では独メルセデスベンツ の燃料電池PHEV「GLC F-CELL」に搭載されている、世界初のタービン搭載電動ターボチャージャ「ETC-S(モータ出力11kW)」を展示。

ETC-S

 

 また、大型商用車などへの燃料電池の適用拡大に伴い燃料電池システムの高出力化が進む中で、高出力スタックに対応してモータ出力を20kWに高めた「ETC-M」と、さらにモータ出力を30kWに高めた「ETC-L」の次世代ETC2種を展示した。

ETC-M

 

ETC-L

 

 燃料電池システムは主に、水素タンク、燃料電池スタック(FCスタック)、パワーマネジメントシステム、電動コンプレッサで構成され、水素と空気中の酸素で直流電気を発生させているが、酸素の供給は電動コンプレッサで空気を圧縮して支えている。

 ETCはコンプレッサ、タービン、モータ、軸受、インバータで構成。ETCで圧縮された空気(酸素)と水素タンクから供給された水素がFCスタックで化学反応し、発電されてバッテリーに充電され、充電された電気が主機モータの駆動やETCの駆動に使用される。FCスタックで化学反応した後に排出される排気ガス(湿り空気)と水はタービンを通過して外部に排出されるが、この際にタービンは排気ガスが持つエネルギーを回収しETCの回転をアシストする。使用条件に対して最適なコンプレッサとタービンの組合せを選定することで圧縮動力の30%程度の動力をタービンで回収でき、これによりモータやインバータの小型化が可能になる。

 IHIのETCの特徴は以下のとおり。

(1)タービンアシストによる高効率化
・FCスタックから排出される排気ガスのエネルギーをタービンで回収することで,コンプレッサ必要動力の30%を賄い、ETCの小型化・消費電力削減が可能
・ETCの消費電力削減により、燃料電池システムの高効率化を実現し、用途に応じて小型化・高出力化が可能

(2)オイルフリー
・潤滑油ミストによる触媒の被毒に起因する燃料電池の性能低下対策のため、動圧タイプの空気軸受採用によりオイルフリーを実現

(3)起動停止運転が可能
・空気軸受しゅう動面へのコーティング適用により,アイドリングストップのような起動と停止時の一時的な接触状態での回転しゅう動に対応、ETCの起動停止運転を可能にすることで燃料電池システム未使用時の省電力化が可能

(4)高出力密度
・回転数の高速化により、量産実績のある従来機に比べ58%の出力密度向上

(5)モータとインバータの一体化
・モータとインバータを一体化し、合計サイズの最適化をすることで小型化を実現。これにより燃料電池システムの小型化が可能

 IHIでは燃料電池スタックの出力に応じたシリーズ展開を進めており、ユーザーは必要とする出力ごとの選択が可能となっている。また、複数台のETCを用いることで大出力のシステムへの対応も可能となる。さらに、エアロパーツの最適化により最大限の効率を提供していく。

ETCのラインナップ

 

ETCのラインナップの位置付け(横軸:修正質量流量,縦軸:圧力比)

 

kat

Rtec-Instruments、三円筒型ピッチング試験機1号機を東京理科大・佐々木研究室に納入

1年 1ヶ月 ago
Rtec-Instruments、三円筒型ピッチング試験機1号機を東京理科大・佐々木研究室に納入kat 2023年03日28日(火) in

 Rtec-Instruments(https://rtec-instruments.com/?lang=ja)は、ピッチング、トラクション、摩耗、およびローリングとスライドの様々な組み合わせのもとで試験が可能な三円筒型ピッチング試験機「MPT-3000」を開発し、第1号機を先ごろ、東京都葛飾区の東京理科大学・佐々木研究室(主宰:佐々木信也教授)に納入した。セットアップが容易で、完全に自動化された高度なコントローラーにより、負荷、温度、速度の高い再現性と高精度の測定が可能になる。

三円筒型ピッチング試験機「MPT-3000」

 

 同試験機は、中心ピン試験片とリングで独立したモータが回転方向と回転数を制御し中心ピンにかかるトルクを測定。また、ピッチング発生時には振動を検出して試験を安全に停止させる。

 潤滑剤試験、電気自動車(EV)、表面処理、作動油、ピッチング、レール摩擦、圧延、転がり接触、トラクション係数測定など、研究開発から品質保証まで適用できる。5000N以上・6000rpm以上の高荷重・高速回転を実現するほか、最大測定トルク50Nm(9000rpmまで対応)、すべり率制御0~200%まで制御が可能。

Rtec-Instruments日本法人社長の國井卓人氏と
佐々木研究室に納入された三円筒型ピッチング試験機

 

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日本滑り軸受標準化協議会、第36回総会を開催

1年 1ヶ月 ago
日本滑り軸受標準化協議会、第36回総会を開催kat 2023年03日27日(月) in

 日本滑り軸受標準化協議会(PBSA)は3月7日、東京都千代田区の学士会館での対面参加とウェブ参加からなるハイブリッド形式により、「2022年度 第2回総会(通算第36回総会)を開催した。

 総会ではまず、開会の挨拶に立った林 洋一郎PBSA会長(オイレス工業)が会員各位の参加に謝意を示した後、「今回は、前回の2022年度第1回総会に続いてハイブリッド形式で開催しているが、本会場での参加が12名、ウェブでの参加は4名となっている。本日は総会の終了後、経済産業省の根岸様、復興庁の森下先生から講演をいただく。後ほど背景の説明があるが、 ISO/TC123国内委員会の委員長は森下先生から大同メタル工業・片桐氏に交代となる。ISO/TC123の国際会議は昨年秋にフランスでハイブリッド形式にて開催されたが、現地参加は開催国のフランスと日本のみだった。幹事国の日本としては前向きに現地参加を検討した結果、議長を中心とした最小限の人数の参加とし、PBSAは要望に合わせた支援を行った。本年の国際会議は日本開催となり、会場は京都にすることになった。これも可能な限りの支援を行いたいと思う。今回は講演会終了後の懇親会を再開することにした。諸般の事情により理事の方々の都合を確認せずに日程を決めたことから、残念ながら総会・懇親会ともに現地参加者が多くはならなかった。対面で少しでも多く参加していただき、情報交換ができればと考えており、本年6月の総会では少しでも多くの方に会場にて参加いただけるよう調整していきたい」と語った。

挨拶する林PBSA会長(右)と議事進行を務める橋爪PBSA会計担当(左)

 

 続いて前回(通算第35回)総会議事録の確認がなされた後、PBSA会計担当の橋爪 剛氏(オイレス工業)より2022年度の経過報告がなされた。総会および理事会については、第1回総会をハイブリッド形式にて開催し2021年度活動報告・会計報告および2022年度活動計画・予算計画が承認されたことや、書面理事会にて理事就任や役員の交代が承認。また、関連会議については、国際会議が2022年11月23~25日の3日間、フランス・ポワティエでの対面参加とウェブ参加によるハイブリッド形式で開催され、PBSAが旅費等を支援したことや、国内本委員会および国内小委員会の審議へPBSA会員が参加し、TC123関連ISO規格および規格開発の際に必要な規格を購入し規格開発を支援している。

 また、PBSA役員の退任・新任・交代、会員の交代が報告された。染谷常雄顧問(東京大学名誉教授)、山本隆司理事(東京農工大学名誉教授)、森下 信理事(横浜国立大学名誉教授)が退任し、新しい理事に三原雄司氏(東京都市大学)、是永 敦氏(産業技術総合研究所)、片桐武司氏(大同メタル工業)が就任する。片桐氏はまた、ISO/TC123国内委員会委員長に就任する。監事は田中博美氏から土信田 孝氏(ともに折橋製作所)へ、会計は片桐氏から花橋 実氏(ともに大同メタル工業)へ交代する。

 さらに、ISO/TC123平軸受国内委員会の2022年度活動報告および2023年度活動計画が発表。ISO/TC123森下委員長よりTC123活動へのPBSA会員からの協力に対する感謝が述べられたほか、国内幹事の橋爪氏(オイレス工業)より2022年度の国際標準規格開発状況・国際会議参加状況、2023年度の活動計画の説明がなされた。2023年度のISO/TC123国際会議は日本(京都)での開催が予定されており、PBSAへ支援要求書を提出したことが報告された。


 総会終了後は、以下2件の講演がなされた。

1.「第1部 経済産業省の最近の標準化政策/第2部 標準化ヒストリー(番外編)」根岸喜代春氏(経済産業省 産業技術環境局 国際標準課…第1部では経済産業省が行ってきた政策について、標準化の歴史を交えながら解説された。標準化は『コンセント・ネジ』など物の互換性・品質の確保から始まり、その後物の『安心・安全』の確保へと広がり、現在は『サービス、社会システム、SDGs・環境分野』へと拡大している。また、標準化を活用した市場創造・拡大について実例を示し、標準化とビジネスが密接に関係していることが説明され、今後は『標準化に対応した人材の育成や組織づくり』が重要であることが解説された。第2部ではJISを例に日本における標準化の変遷や標準の国際化に向けた変化について解説がなされたほか、今後のISO/TC123活動へPBSAに求められる対応についての見解が示された。

講演する根岸氏

 

2.「福島の現状と福島国際研究教育機構の設立」森下 信氏(復興庁 参与)…2023年度に『福島国際研究教育機構』が設立予定である。講演では、現地の現状および機構の概要やその広域的波及効果について語られた。

講演する森下氏

 講演終了後は、会員の親睦を深めるとともに自由な意見交換を行うために、懇親会が実施された。

 次回総会(通算37回)は、本年6月に都内にて開催される予定となっている。
 

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THK、株主総会に合わせ展示会を開催

1年 1ヶ月 ago
THK、株主総会に合わせ展示会を開催kat 2023年03日20日(月) in

 THKは3月18日、東京都品川区の品川プリンスホテル アネックスタワーで開催された「第53期定時株主総会」に合わせ「THKグループ製品展示会」を併催した。展示会は同社株主に対し、同社グループ製品の概要と、工作機械や産業用ロボット、射出成形機、輸送機器、免震装置といった同社グループ製品の活躍しているフィールドを紹介し理解を深めてもらうもので、今回は4年ぶりの開催となる。

会場のようす


 展示会では、先ごろ回転部品向けAI診断サービス(ADV)の提供が開始されソリューションが増強された製造業向けIoTサービス「OMNIedge」や、自動倉庫などで採用が進んできているユーティリティスライド「ATG(テレスコピックタイプ)/AWG(ホイールタイプ)」、伸縮モジュール・旋回モジュール・昇降モジュールをラインナップした円筒座標型モジュール「MLS」、自律型の走行台車とデジタルサイネージ(電子看板)を組み合わせた自律搬送ロボット「自律移動型サイネージロボット」などの最新製品が展示された。

製造業向けIoTサービス「OMNIedge」

 

ユーティリティスライド「ATG/AWG」

 

円筒座標型モジュール「MLS」

 

自律搬送ロボット「自律移動型サイネージロボット」

 

 また、同社の直動案内「LMガイド」やボールねじが採用された、精密両面研削盤(浜井産業)や高信頼性・高性能ワイヤ放電加工機(ファナック)、パウダーベッド方式のレーザ金属積層造形機(DMG森精機)、電動サーボ射出成形機(東洋機械金属)、射出成形品の高速・高精度取出ロボット(ユーシン精機)、自動血球計数CRP測定装置(堀場製作所)、モータ駆動のパワード義足(BionicM)といったユーザー企業の装置が多数展示された。

精密両面研削盤

 

高信頼性・高性能ワイヤ放電加工機

 

高速・高精度取出ロボット

 

モータ駆動のパワード義足

 

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ベアリング&モーション技術の総合情報誌「bmt」2023年3月号「特集:自動車」「キーテク特集:グリース」発行!

1年 1ヶ月 ago
ベアリング&モーション技術の総合情報誌「bmt」2023年3月号「特集:自動車」「キーテク特集:グリース」発行!admin 2023年03日20日(月) in in

 ベアリング&モーション技術の総合情報誌「bmt(ベアリング&モーション・テック)」の第41号となる2023年3月号が3月24日に小社より発行される。

 今号は、「特集:自動車」、「キーテク特集:グリース」で構成。

 特集「自動車」では、カーボンニュートラル(CN)社会に向けた内燃機関の動向と産学連携研究の話題から、灰分ゼロのディーゼルエンジンオイルの開発と適用、粘度指数向上剤による省燃費性能持続性の効果、自動車用動力伝達技術研究組合(TRAMI)のCNに向けた取組みなどについて、広く紹介する。
 
 また、グリース技術は、軸受をはじめとする機械要素の摩擦摩耗を低減し長期にわたり効率的に機械を稼働させるための環境にやさしい潤滑技術として、CNの観点からも近年採用が進んできている。キーテク特集「グリース」においては、小型化に伴う高出力化や操舵感の向上が要求されているラックアシスト式EPSのボールねじで必要とされるトルクの低減とトルク変動の抑制に寄与するグリースの研究事例などを紹介する。

特集:自動車

◇カーボンニュートラル社会に向けた内燃機関の動向と産学連携研究・・・東京都市大学 三原 雄司

◇灰分ゼロのディーゼルエンジンオイルの開発と適用による効果・・・出光興産 霜崎 英紀 氏 に聞く

◇櫛形ポリマー粘度指数向上剤による省燃費性能持続性の実現・・・エボニック ジャパンに聞く

◇TRAMIの考えるカーボンニュートラルシナリオと現状・・・TRAMI 山口 賢一

キーテク特集:グリース

◇ラックアシスト式EPSのボールねじ用グリース・・・協同油脂 河内 健、野木 高

◇リチウムグリースの今後・・・編集部

連載

注目技術:岩木トライボコーティングネットワークアワードにみるbmt関連技術

あるコスモポリタンの区区之心 第11回 ビル・ゲイツ氏との立ち話・・・紺野 大介

Q&A「浄油技術」の基礎知識 第11回 エアブリーザの必要性・・・RMFジャパン テクニカルサポート

トピックス

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エボニック、オーストリアでガス分離膜の新工場を稼働

1年 1ヶ月 ago
エボニック、オーストリアでガス分離膜の新工場を稼働kat 2023年03日19日(日) in

 エボニックは、持続可能なガス経済に向けてエネルギー部門の脱化石化をオーストリア、シェルフリングにて進めている。オーストリアのシェルフリング・アム・アターゼーにガス分離膜用の新しい中空糸製造工場を立ち上げた。新しい生産能力により、バイオガス、窒素、水素および天然ガス用途におけるSEPURAN®膜の力強い継続需要に応えることが可能。エボニックは新工場に数千万ユーロ台の投資を行い、シェルフリングで約30人の新規雇用を創出した。SEPURAN®膜は日本国内ではポリプラ・エボニックが販売している。

 スマートマテリアル部門の責任者であるローレン・ケルセン氏は、「メンブレン(分離膜)事業成長の道筋は、グループの新しいサステナビリティ戦略に明確に則している」と述べる。エボニックは2022年5月に、2030年までに持続可能性に優れた製品「次世代ソリューション」へ30億ユーロを投資する計画を発表した。次世代ソリューションの売上を現在の37%から2030年までに50%以上に増やすことを目指す。次世代ソリューションに対する急速な需要増は、エボニックに市場の平均を超える成長の可能性をもたらす。「当社のイノベーションによって顧客が自社製品をより持続可能なものにし、顧客のカーボンフットプリントの改善をサポートする。効率的なガス分離のための当社メンブレン技術は、当社の次世代ソリューションがすべての市場プレーヤーと緊密に協力し、持続可能な付加価値にどのように貢献しているかを示す生きた例」とケルセンは述べる。

 新しい生産工場では、高機能樹脂がいくつかのプロセス工程を経て微細な中空糸に加工される。これらは、エボニックのSEPURAN®メンブレン技術の心臓部で、同社では高分子化学における長年の専門知識を活用し、基材である高機能樹脂の開発段階ですでに主要な膜特性を調整、極めて高い圧力と温度に耐えガス分離性能に優れた堅牢な膜を製造している。

 「世界のガス市場は、当社のメンブレン技術に信頼を寄せている。シェルフリングの生産能力拡大というメッセージは、顧客とパートナーに対して、持続可能なガス経済へのエネルギー移行を加速させるというエボニックのコミットメントを示す重要なシグナルとして発信している。将来のエネルギーミックスは、バイオガス、グリーン水素、およびさらなる合成化学品になると考えている。当社はすでに、この変革期における市場成長のために、製品ポートフォリオと生産能力の拡大に取り組んでいる」と、エボニックのメンブレン イノベーション 成長分野部門の責任者であるゲッツ・バウムガルテン氏は語っている。

 エボニックはすでにシェルフリング・アム・アターゼーでの分離膜製造を完全なる再生可能エネルギーで賄っている。風力、水力、バイオマスからのグリーン電力は、長年にわたり生産施設の重要なエネルギー源となってきた。また、2022年初頭からは、製造に必要なガス需要を地産のバイオメタンで100%満たしている。環境にやさしいエネルギー供給に切り替えることで、エボニックはオーストリアでの直接的な年間CO2排出量を約4000t削減している。

 エボニックは、メンブレンを六つのイノベーション成長分野の一つに挙げている。開始10年で同社はガス分離膜の世界的な技術リーダーとなっている。SEPURAN®中空糸膜は、メタン、窒素、水素などのガスを混合ガスから分離するのに非常に効率的。エボニックのメンブレン技術は、より精密なガス分離とより高い生産性を得意としている。

 効率的な窒素生成のためのSEPURAN® N2膜は、例として飛行機の燃料タンク内の不活性化に使用されている。SEPURAN® Noble膜は、天然ガスパイプラインで輸送されるメタンと水素の混合ガスから特定のポイントで水素を抽出する。SEPURAN® NGは、CO2濃度の高い天然ガスからの効率的な分離を可能にする。SEPURAN® Greenは、有機および循環型供給源からの効率的なバイオガス分離 処理を可能にする。

バイオガス分離膜SEPURAN Green
バイオガスを高純度のバイオメタンとバイオCO2に効率的に分離するための中空糸分離膜

 

持続可能なガス経済についてのエボニックのビジョン:バイオガス精製とグリーン水素生産およびそれらの合成化学品をエネルギーキャリアとして用いた構想図

 

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イグス、可動ケーブルの輸送・保管コストとスペースを削減する出荷ソリューションを開発

1年 1ヶ月 ago
イグス、可動ケーブルの輸送・保管コストとスペースを削減する出荷ソリューションを開発kat 2023年03日18日(土) in

 イグスは、可動ケーブル「チェーンフレックス」の出荷・保管ソリューションであるケースを小型化した「チェーンフレックスケースS」(https://www.igus.co.jp/info/n22-cfcase-s)を開発した。従来のチェーンフレックスケースMに比べて50%の省スペース化を実現し、細径ケーブルに最適。小型化により、輸送・保管がさらに簡単になり、コストも低減されるほか、ケースから直接ケーブルを引き出して使用することができ、現場での持ち運びも簡単になる。

チェーンフレックスケースS

 

 イグスは、ユーザーがケーブルの輸送・保管コストを節約できるよう、2020年にチェーンフレックスケーブル用の出荷ソリューションとしてチェーンフレックスケースを開発した。これは再利用可能な材料で作られた段ボール箱で、パレットなしで配送が可能なため輸送コストを大幅に削減できる。また、保管システムとしても機能し、ケースからケーブルを直接取り出し、希望の長さに切断できる。

 細径ケーブルや短いケーブル長に対応する小型化のニーズに応えて、開発されたコンパクトなケースSでは、最大収納長200mのケースMと比較して、短いケーブル長向けに低価格を実現。小型化により、持ち運びや車両での運搬もさらに簡単になったほか、建設現場などで直接ケーブルを引き出して使用できる。

 チェーンフレックスケースは、修理・メンテナンスの分野などですでに多用されていおり、ケーブルをまっすぐ引き出してケーブル保護管「エナジーチェーン」にねじれのない状態で収納できるため、可動部での長寿命化にも大きく貢献する。チェーンフレックスケースは、850種類以上のチェーンフレックスケーブルに対応している。

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NTN、4/3と4/5にリニア・鉄道館で「NTN回る学校」を開催

1年 1ヶ月 ago
NTN、4/3と4/5にリニア・鉄道館で「NTN回る学校」を開催kat 2023年03日18日(土) in

 NTNは4月3日と5日に名古屋市港区のリニア・鉄道館で、親子向けの特別イベント「NTN回る学校」を開催する。新幹線にも使われているベアリングの組み立てなどを通じて仕組みやその役割について楽しみながら学べる。なお、同館では「ベアリングの“わざ”~国産ベアリングの進化と役割~」と題し、ベアリングの歴史や生活との関わりなどに関する技術展示も開催している。

 

 NTN回る学校のプログラム内容は以下のとおり。

・ベアリングの組み立て体験

 外輪、内輪、保持器、ボールを組み合わせてベアリングの組み立てに挑戦。初めてベアリングを見る方も、ベアリングの構造や仕組みについて学ぶことができる。

ベアリングの組み立て体験のイメージ

 

・回る楽器職人

 ベアリングを使って、なめらかに回る回転台に鉄琴を組み合わせて、オリジナルのメロディとリズムを作ることができる。

回る楽器職人のイメージ  ・まさつ低減体験

 “ころ”を床に敷いた場合と敷かない場合では、人を運ぶ力はどれほど変わるのか。ベアリングが減らす摩擦について学ぶことができる。

まさつ低減体験のイメージ


 

kat

NTN、健康経営優良法人2023 大規模法人部門(ホワイト500)に3年連続で認定

1年 1ヶ月 ago
NTN、健康経営優良法人2023 大規模法人部門(ホワイト500)に3年連続で認定kat 2023年03日18日(土) in

 NTNは、優れた健康経営を実践している企業として、経済産業省と日本健康会議より「健康経営優良法人2023 大規模法人部門」の上位500法人である「ホワイト500」に認定された。同社の認定は3年連続となる。

 本調査は、企業の健康経営の取組みを、「経営理念・方針」や「制度・施策実行」、「組織体制」などの観点から評価する。同社は今回、経営層の健康課題に対する姿勢や会社の推進体制などを評価する「組織体制」の項目では、機械業種の企業の中でトップクラスの評価を受けた。

 同社では、これからも健康経営の推進に経営層と従業員が一体になって取り組み、健康面から生産性やモチベーションの向上を図り、すべての従業員がその能力を最大限発揮できる職場環境づくりを進めていく。

 同社は、従業員とその家族の健康が同社グループの持続的成長の基盤であるとして、取締役会や経営会議などの経営層による重要会議においても健康経営を議題に挙げるなど、積極的に諸施策を実施している。近年は従業員の喫煙率を2023年度までに20%以下にすることを目標に禁煙に関する取組みを強化、従業員が禁煙に挑戦しやすいよう、ニコチンパッチの費用を会社が一部負担する禁煙チャレンジ制度を整備している。2022年は、各事業所の安全衛生担当者が5月31日の禁煙デーと10月の全国労働衛生週間に合わせて、全国の事業所で「禁煙呼びかけ活動」を実施し、喫煙リスクに関する情報を掲載したビラ「禁煙エクスプレス」を配布し、喫煙しない従業員も含めた全従業員へ禁煙に関する啓発活動を実施した。

 このほか、同社では国内の全従業員を対象に運動習慣や禁煙への関心度、健康への満足度などに関する「ライフスタイル調査」を定期的に実施。2022年は従業員が出勤しているにもかかわらず心身の不調により完全な業務パフォーマンスが出せない状態である「プレゼンティーイズム」やワークエンゲージメントに関する質問項目を設け、従業員の生産性や組織の活性度についても新たに調査した。本調査で収集されたデータを活用し、より効果的な健康経営施策の立案に役立てていく。

禁煙呼びかけ運動

 

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ナノコート・ティーエス、トライボロジーラボの機能を刷新

1年 1ヶ月 ago
ナノコート・ティーエス、トライボロジーラボの機能を刷新kat 2023年03日14日(火) in

 ナノコート・ティーエス(https://www.nanocoat-ts.com)は2022年11月、東京本社およびトライボロジーラボを東京都立川市に移転した。PVD(物理蒸着)コーティングの精密部品・精密加工金型、自動車部品などへの適用を進める営業の体制を東日本で強化するとともに、DLC膜などの開発/不良解析を目的とした受託試験サービスの拠点である「トライボロジーラボ」の機能刷新による受託試験の増強を図っている。

トライボロジーラボのスタッフ一同
左から、生田啓一氏、熊谷 泰社長、川本秀士氏、庄子健一氏、坂下武雄氏

 

 トライボロジーラボ機能刷新の最大のポイントは、同社が属するHEFグループが1960年代に開発した摩擦摩耗試験機「HEF TRIBOMETER」の、大幅なシステム系統の見直しだ。HEF TRIBOMETERは機械の剛性が高く、ラボスケールから実機条件に近いパイロットスケールまで、種々のトライボロジー試験が行える。

 今回は特に自動車分野や航空宇宙分野などから要求の高い高速・高荷重の試験が実施できるよう、試験片の回転速度を従来の3000rpm から5000rpmへ、試験片への負荷荷重を従来の1000Nから 2000Nへと高めた。

 新システムには、低慣性タイプで高頻度位置決め運転や高加減速運転に最適な主軸用ACサーボモータ「HG-JR503K」(三菱電機製)と、各2個の揺動モータと負荷モータを一つのコントローラーで動かせるステッピングモーター「αSTEP AZシリーズ」(オリエンタルモーター製)を搭載。タッチパネルを用いて試験条件を設定すると、シーケンス制御により上記5点のモータが個別に制御され、セットされた試験片に対し設定された雰囲気、負荷荷重、速度条件で摩擦摩耗試験が自動で行われる。試験片に合わせたアタッチメントのカスタムメイドにも対応している。

 上述のトライボメータ試験モジュールに加え、「FALEX(ファレックス)試験モジュール」も10月をめどに稼働できるよう準備を進めている。そのほか、水素雰囲気中での試験モジュールも構築できるという。

機能が刷新されたHEF TRIBOMETER


 トライボロジーラボではまた、自社製造で外販も行う表面清浄度測定器「コロナサーフ」がWindows10での計測制御・データ解析ができるようバージョンアップ、使い勝手が向上し貸し出しも始める予定。コロナサーフは、コロナ放電によって電荷を付与する前後の、母材の表面電位(仕事関数)の変化を振動容量法(ケルビンプローブ)で非接触測定し、母材表面の汚染(酸化)度合いを定量評価。洗浄プロセスの開発や生産ラインでの部品表面の清浄度管理、成膜前処理管理などにも利用できるほか、DLC被膜の表面電子構造の評価・品質管理にも利用されている。

バージョンアップされたコロナサーフ

 

 また、大阪大学名誉教授・井澤靖和氏が開発した「非破壊・非接触DLC膜厚測定装置」も設置。分光干渉方式の応用でDLC膜の膜厚が非接触・高精度に短時間で得られる。三次元形状のサンプルの膜厚やパイプ内径上のDLC膜の膜厚も測定できるほか、膜厚分布状態の把握ができ成膜プロセスの最適化が図れる。

非破壊・非接触DLC膜厚測定装置


 

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振動摩擦摩耗試験機SRVのユーザーズミーティング開催、新分野での評価事例を紹介

1年 1ヶ月 ago
振動摩擦摩耗試験機SRVのユーザーズミーティング開催、新分野での評価事例を紹介kat 2023年03日13日(月) in in

 ドイツなど欧州、日本、中国などにおいて、潤滑剤や自動車向けトライボロジー試験機のデファクトスタンダードとなっている振動摩擦摩耗試験機「SRV®」の「2023年ユーザーズミーティング」が、SRV®国内総販売代理店のパーカー熱処理工業川崎事業所での対面開催とオンライン参加からなるハイブリッド形式により開催された。

 当日はSRV®試験機製造元の独Optimol Instruments Prüftechnik社(Optimol社)Managing DirectorのGregor Patzer氏から、「Competence in tribological modeling, simulation and analysis―Today’s technology for tomorrow’s challenges―」と題して話題提供がなされた。

話題提供を行うPatzer氏(右)と通訳を務めるパーカー熱処理工業・越智直行氏

 

 まず、アプリケーション指向の試験機としてユーザーの実部品を実使用に近い環境で試験でき、正確で再現性の高い試験結果が得られる最新機種「SRV®5」について、オシレーションセットアップおよびローテーションセットアップと、オシレーション・ローテーション両方の動きを模擬できることや、アコースティックエミッション(AE)測定を利用して潤滑下および無潤滑下での硬質薄膜DLC(ダイヤモンドライクカーボン)の品質評価やスクリーニング試験が可能なこと、電気接触抵抗による油膜厚さの変化がモニタリングできること、といった自由度の高い装置であると紹介した。

 また、二つのディスクを独立制御でき高荷重下(ヘルツ接触応力P0max~4.2GPa)での転がり滑り接触(滑り率0~100%)における潤滑剤やコーティングなどの試験に最適で、転がり接触下での摩擦力となじみ効果の可視化評価や疲労ダメージ進行の評価などが可能な「2DISK試験機」や、デスクトップ型トライボメータでありながら、再現性が高く、試験実行中にμmレベルで摩耗量を表示できる「Easy Tribo Screener(ETS)」を紹介。

 続いて、SRV®5をはじめとするOptimol社の試験機の最新技術と、試験評価の需要が高まってきている電気自動車や風力発電装置といった新しいアプリケーションでの評価事例を紹介した。

 電気自動車関連の評価としては、ギヤユニット中のジャーナルベアリングの摩耗評価において、例えば50N、100N、150Nと荷重を変化させるステップを自動ループできる(50N、100N、150N→50N、100N、150N→50N…)、SRV®5の新機能「ループファンクション」を用いることで、Stop & Goでの摩耗をシミュレートできると説明した。ループファンクションでは、荷重だけでなくストロークや温度も自動ループできる。また、電気自動車用フルード(Eフルード)の電気特性評価では、SRV®5の電気抵抗オプションを利用することで油膜が形成されているかが確認できるとした。

 風力発電装置関連では、2DISK試験機を用いることで、高速・高荷重で稼働する増速機向けベアリングなどでの疲労や摩耗をシミュレートできるとした。また、増速機のマイクロピッチングなど、ギヤ油の評価において一般的だが試験時間が長くコストのかかるFZG試験の試験時間を短縮し開発コストを削減できる「スクリーニング試験」としてのSRV®5の有用性について述べた。
さらに、水素環境をシミュレートできるSRV®5用のチャンバーも開発しており、燃料電池の部品や水素エンジン車の部品の評価などにも対応できることをアピールした。

 Patzer氏による話題提供に続いて、SRV®5およびETSを用いたデモンストレーションが実施された。

ETSのデモンストレーションのようす

 

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ハイウィングループ、国際的な環境イベント「アースアワー2023」に参加

1年 1ヶ月 ago
ハイウィングループ、国際的な環境イベント「アースアワー2023」に参加kat 2023年03日10日(金) in

 日本法人を含むハイウィングループは日本時間の3月25日、社会貢献活動の一環として国際的な環境イベント「アースアワー2023(EARTH HOUR 2023)」に参加する。このイベントは、世界中の人々が同じ日、同じ時刻に消灯することで地球温暖化防止と環境保全の意思を示す世界最大の環境アクションで、昨年に引き続き2年連続での参加となる。この取組みは日本を含む世界9ヵ所のハイウィングループの拠点でも行われ、消灯による二酸化炭素排出量の削減効果も試算するなど、グループ全体として気候変動という課題に向き合い、持続可能な環境を維持する姿勢を示すもの。

神戸本社敷地内にて消灯する主な箇所

 

 日本法人では、日本時間の3月25日20時30分~21時30分に神戸本社や神戸物流センターの敷地内照明を消灯する予定で、従業員に対しても、消灯して映画を鑑賞する、屋外で星を眺める、ろうそくの灯りで過ごす、日の入りとともに就寝するといった、自宅での消灯行動による積極的な参加を呼びかける。

 ハイウィンではグループを挙げてESG取組みを推進しており、日本法人の事業活動においてもCO2排出量削減などの取組みを進めている。また幅広いラインアップを有する同社製品による油空圧機器からの電動化の推進など、ユーザーの事業における環境負荷低減をサポートすることも、環境活動の一つとして掲げている。

 ハイウィンでは、「今後も世界における産業の進化や省エネを推進する製品やサービスを継続的に開発・製造し、次世代ものづくり業界を支える企業として産業発展に貢献していく」とコメントしている。

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エボニック、日本アエロジル四日市工場にリチウムイオン電池向けフュームドアルミナ製造プラントを新設

1年 1ヶ月 ago
エボニック、日本アエロジル四日市工場にリチウムイオン電池向けフュームドアルミナ製造プラントを新設kat 2023年03日08日(水) in

 独エボニック インダストリーズは、 グループ会社である日本アエロジルの四日市工場敷地内にフュームドアルミナを製造する新プラントを建設する。アジア初のフュームドアルミナ製造プラントとして、電気自動車に使用されるリチウムイオン電池向けのソリューションを提供していく。

日本アエロジル四日市工場

 

 数十億円規模の投資による新プラントは、2023年夏に着工を予定。操業開始は2025年を目指しており、地元地域の雇用も創出する。これにあたり、日本アエロジルは、三重県を立会人とし、四日市市と企業立地協定を締結した。

 エボニックでは、グリーン成長への投資と、サステナビリティをイノベーションの中核にすることを目標としており、2030年までにNext Generation Solutions(次世代ソリューション)への30億ユーロ以上の投資を目指している。エボニック スマートマテリアルズ部門の責任者であるローレン・ケルセン氏は、「その戦略の一つが、スマートマテリアルズ部門が提供する電気自動車向けバッテリーテクノロジーのソリューション。本投資により、より持続可能で革新性の高いソリューションを提供し、アジアのバッテリー業界の成長と顧客をサポートしていく」と語っている。

 また、エボニック シリカ事業部の責任者であるエマニュエル・アウアー氏は、「当社はリチウムイオン電池を製造する顧客に、性能の向上とさらに高いベルの安全特性を提供することに注力している。次世代リチウムイオン電池の超薄膜セパレーターコーティング用の酸化アルミニウムであるAEROXIDE®は、電気自動車の走行距離をさらに長く、また、バッテリーの安全性と急速充電の性能も向上させる。このソリューションは、リチウムイオン電池のエネルギー密度を高め、耐久性の向上に貢献する」と述べている。

 アジアでは、電気自動車向けの次世代バッテリーと粉体塗料の市場が拡大している。エボニック シリカ事業部APAC地域責任者であるスザンネ・ラインハルト氏は、「この拡張投資により、リチウムイオン電池市場の成長を加速させ、中国、日本、韓国で急成長しているバッテリー業界の顧客への製品供給に対応していく」と語る。

 日本アエロジルは、エボニックと三菱マテリアル社の合弁会社として、四日市工場で50年以上にわたりフュームド酸化物を製造、長年の経験を持つ。中国、日本、韓国向けに製品を安定供給していることから、今回、新たなプラントに相応しい拠点として選ばれた。この投資は、エボニックの日本に対するコミットメントを強調するもので、アジアへの高い供給信頼性を保証する。

 過去数年間、エボニックは最新のシリカ製造設備への投資と、事業のさらなる強化のために世界規模で戦略的買収を継続的に行ってきた。フュームド酸化アルミニウムの生産拡大は、世界8ヵ所の生産拠点ネットワークの一部であり、特殊用途の戦略的成長計画の重要なマイルストーンとなる。

 エボニックはシリカのグローバルリーディングカンパニーとして、フュームド シリカAEROSIL®と湿式シリカULTRASIL®、SIPERNAT®、ZEODENT®、SPHERILEX®に加え、ACEMATT®のブランド名でシリカベースの艶消し剤を製造しているほか、フュームド金属酸化物をAEROXIDE®のブランドで製造している。

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THK、製造業向けIoTサービスに、回転部品向けAI診断サービスを追加

1年 1ヶ月 ago
THK、製造業向けIoTサービスに、回転部品向けAI診断サービスを追加kat 2023年03日08日(水) in

 THKは本年3月から、製造業向けIoTサービス「OMNIedge(オムニエッジ)」(https://www.thk.com/omniedge/jp)の回転部品向けソリューションに続く、新たなAI診断サービス(ADV)の提供を開始した。AIがポンプやモータ、ファン、ギヤボックスといった回転部品の異常や故障を推定、推奨メンテナンス内容までを提示する。

回転部品向けAI診断サービス(ADV)の構成図


 工場のプロセスオートメーションに欠かせないモータ、ポンプ、ファンなどの回転部品のメンテナンスは、工場1拠点だけでも膨大な量に及び、保守保全には日々の定期巡回が伴う。また、異常を検知するセンサは、しきい値の設定が各回転部品によって異なり、さらに膨大な数の各種パラメータの設定に担当者が追われることで、結局は適切なしきい値設定には至らないまま運用するのが現状となっている。そこでTHKでは、回転部品の状態がヘルススコアから分かるAI診断サービス(ADV)を回転部品向けソリューションに追加したもの。

 ADVにはヘルススコアを算出するアルゴリズムが採用されており、ユーザーがこれまで苦労してきたしきい値設定が一切不要となり、代わりにADVで振動・温度のデータからヘルススコアを算出して回転部品の状態を判断できる。ADVが故障モードの推定と故障モードに合致した推奨メンテナンス内容を簡単・手軽に保全担当者へ提供することで、膨大な量に及ぶ回転部品の保全活動を劇的に変化させる。他にも、メンテナンス前後のデータ変化の相関をレポートに作成して、提示することが可能となる。

 従来のリモート監視機能とADVを併行することで、巡回工数の軽減、最適なメンテナンス時期の見極めと実施、メンテナンスレポート作成工数の削減といった相乗効果が期待できる。

 THKでは、「センサ提供だけにとどまらずAIを使った様々なサービスを手掛けることで、顧客とのエンゲージメントをより強固なものへと高めていく。さらに、製造現場で発生するロスを削減して設備総合効率(OEE)の最大化に貢献するIoTソリューションを提供していく」としている。

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東京理科大学・佐々木研究室、第7回トライボサロンをハイブリッド開催

1年 1ヶ月 ago
東京理科大学・佐々木研究室、第7回トライボサロンをハイブリッド開催kat 2023年03日04日(土) in in

 東京理科大学・佐々木研究室(主宰:佐々木信也 教授)が主催する「トライボサロン」(https://tribo-science.com/salon)の第7回目が3月4日、東京都葛飾区の葛飾キャンパスでの対面参加とオンライン参加からなる、ハイブリッド形式によって開催された。

対面開催のようす

 

 トライボサロンは、トライボロジーに関係する情報・意見交換の場として、毎月1回のペースで開催しされている。もともとは佐々木研究室の博士課程学生の勉強会として発足し研究成果の発表や最新の研究動向などに関する意見や情報交換を重ねてきたが、2022年9月からは佐々木研究室に限らず広く参加の戸を開き、関係者のネットワーク作りも目的の一つとして活動している。トライボロジーに関する情報交換、人材交流等を通し、関連技術の向上と発展に資することを目的に、次の活動を円滑に行えるよう運営に努めている。

 第7回目となる今回のトライボサロンでは、出光興産 上席研究員の成田恵一氏が、「変速機のトライボロジー」をテーマに話題を提供した。

 話題提供の後は交流会が設けられ、サロンメンバーによる活発な情報交換・意見交換がなされた。

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「EMOハノーバー2023」プレスカンファレンスを開催、参加を呼びかけ

1年 2ヶ月 ago
「EMOハノーバー2023」プレスカンファレンスを開催、参加を呼びかけkat 2023年02日24日(金) in

 International Linkage ドイツメッセ日本代表(https://intl-linkage.co.jp/dm/emo-hannover2023/)(代表:竹生学史氏)は、2月16日、東京都千代田区のステーションコンファレンス東京で、本年9月18日~23日にドイツ・ハノーバー国際見本市会場で4年ぶりにリアル開催される世界を代表する工作機械の国際展示会「EMO Hannover 2023」に関するプレスカンファレンスを開いた。当日は主催者のドイツ工作機械工業会(VDW)とドイツメッセの各担当者が同展の見どころや会場の利点などについて紹介し日本企業の出展と日本からの来場を求めた。また、42年前からEMOハノーバーに出展している松浦機械製作所から、出展への期待と魅力について話した。

EMOハノーバー2023の概要

 当日はまず、ドイツ工作機械工業会(VDW)EMOハノーバー マネージング ダイレクターのヴィルフリート・シェーファー(Wilfried Schaefer)氏が、ドイツにおける工作機械や製造プロセスのトレンド、EMOハノーバー2023の魅力を以下のとおり紹介した。

 EMO Hannoverは「Innovate Manufacturing(製造業のイノベーション)」をテーマに掲げているが、EMO Hannover 2023では産業界が現在直面する課題に対処するための「Future Insights(未来への洞察)」として、以下の三つの未来にフォーカスする。

 「ビジネスの未来(The Future of Business)」では、新たな市場、新たなビジネスモデル、ビジネスチャンスに焦点を当て、企業のイノベーション文化、アジャイル手法の導入、方法論的知識の構築、構造や仕事のやり方の変化がもたらす可能性も紹介する。この点においてEMO Hannoverは、技術だけでなく、企業の組織や戦略、方法論も含めた大規模な知識プラットフォームであるといえる。

 「コネクティビティの未来(The Future of Connectivity)」では、インダストリー4.0(Industry 4.0)、産業IoT(IIot)、デジタル・ビジネスモデル、予知保全、機械学習、コネクティビティ、相互運用性、人工知能(AI)・拡張・仮想現実アプリケーションなどの動向を取り上げる。

 最後の「生産におけるサステナビリティの未来(The Future of Sustainability in Production)」では、今日の最も喫緊の課題の一つで、すでに投資の計画立案にも取り入れられているテーマである、サステナビリティの統合について取り上げる。

 展示会では、資源節約型でクライメイトニュートラルな生産・工場計画、生産における循環経済、循環型の価値創造、エネルギー効率のよい生産、サステナブルなサプライチェーン、安全な職場設計などを実現するための予防的な取組み、ソリューション、コンセプトが紹介される。加えて、「生産におけるサステナビリティの未来(Future of Sustainability in Production)」エリアでは、エネルギーの効率化に焦点を当て、生産のあり方を精査し、科学で提案されている方法を実用化へと結びつけていく。

 また、ドイツメッセ スポークスパーソン ハートヴィヒ・フォン・ザース氏がEMO Hannover 2023の開催地のハノーバーの魅力と主催者で世界最大の展示会場を運営するドイツメッセの概要について紹介。さらに、会場となるハノーバーメッセが、全ホールで5Gを利用した展示が可能など、産業界のイノベーションを推進するデジタル化とコネクティビティにおいて先進の会場であることや、2035年にカーボンニュートラルな会場とする目的を掲げ、すでに65%達成したサステナブルな会場であることをアピールした。

EMO Hannover 2023への期待と魅力

 最後に、1981年以来、EMOハノーバーに毎回出展している日本企業である松浦機械製作所 松浦勝俊社長が「EMO Hannover 2023」への期待や魅力について、5軸機を中心とする展示予定の自社工作機械の紹介をまじえて発表した。EMO Hannoverが、同社の工作機械の納入先の1/3を占める欧州市場へのプロモーションや既存ユーザーとの交流・フィードバックの絶好の場であり、新規ユーザーとの出会いや自動化5軸機+マルチパレットシステムの拡販の最適な場であることなどの魅力を紹介した。

左から、竹生学史氏、ヴィルフリート・シェーファー氏、
松浦勝俊氏、ハートヴィヒ・フォン・ザース氏

 

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エボニック、FSCMプロジェクトにスペシャルティケミカルの専門知識を提供

1年 2ヶ月 ago
エボニック、FSCMプロジェクトにスペシャルティケミカルの専門知識を提供kat 2023年02日21日(火) in

 独エボニック インダストリーズは、BMWが立ち上げた「未来志向のサステナブルな自動車素材(Future Sustainable Car Materials、FSCM)」プロジェクトに協力し、プラスチックおよびリサイクル用添加剤の専門知識を提供する。

 FSCMプロジェクトは、バリューチェーンの大部分にわたる革新的なプロセスルートと、材料に関するコンセプトを開発し、自動車の製造工程における循環型経済を実現することを主な目的としている。昨年末に発足したFSCMプロジェクトは、BMWグループ、エボニック、ティッセンクルップ、フラウンホーファー研究所、ミュンヘン工科大学など、19の大手企業および研究機関によるコンソーシアムにより進められている。参加企業・研究機関は、自動車製造における循環化を目指し、サステナブルな材料を使用するための新たなプロセスの開発を目標に掲げている。また、本プロジェクトはドイツ連邦経済・気候保護省(BMWK)から3年にわたり資金援助を受ける。

 エボニック スマートマテリアルズ部門の責任者であるローレン・ケルセン氏は、「業界のリーダーや国際的に知られる研究機関からなるこの先駆的なコンソーシアムは、未来の自動車産業におけるサーキュラー・プラスチックソリューションの開発に取り組んでおり、当社のスペシャルティケミカルの専門知識を提供できることを嬉しく思う」と述べている。

 循環型経済の原則では、材料が耐用年数を迎えた後もバリューチェーン内にとどめ、化石資源を使わずに自動車部品などの新しい物を生産できるようにする必要があるが、品質と安全性のレベルを維持しながら材料を循環させることは極めて困難となっている。

 エボニックのグローバルサーキュラー・プラスチックプログラムの責任者であるパトリック・グロクナー氏は、「当社のメカニカルリサイクルの専門家は、リサイクル業者と密接に協力して、耐用年数を迎えたプラスチック部品から塗料を剥がすなどの洗浄方法の整備に取り組んでいる。また、配合設計技術者と協力して、新しい自動車部品にリサイクルプラスチックをできるだけ多く使用するソリューションを開発している」と述べる。

 コンソーシアムとして協力体制を築くことで、課題を迅速に特定し、解決策を共同で生み出すことができるが、FSCMプロジェクトの参加メンバーは、自動車製造が非常に複雑なことから、得られた知識が将来的に商用車や電気製品、家電製品など他の工業製品にも応用でき、ドイツ経済の循環型経済システムにとって強力な原動力になると期待している。

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日本粉末冶金工業会、新年賀詞交歓会を開催

1年 2ヶ月 ago
日本粉末冶金工業会、新年賀詞交歓会を開催kat 2023年02日17日(金) in in

 日本粉末冶金工業会(JPMA)は1月19日、東京都港区のインターコンチネンタル東京ベイで、「令和5年 新年賀詞交歓会」を開催した。

 当日はまず伊井 浩JPMA会長(ダイヤメット社長)が挨拶に立ち、「粉末冶金業界は自動車産業の成長とともに安定した成長を遂げ、自動車1台あたりの粉末冶金製品の使用量は20年前に比べると1.35倍と拡大している。しかし近年は、電気自動車の市場拡大など、粉末冶金業界の主要市場のエンジンが失速していくという、100年に一度の大変革の真っ只中にある。その厳しい現実を直視して粉末冶金の活躍できる、新たな市場、新たなアプリケーションを開拓するのが、粉末冶金の喫緊の課題。粉末冶金が有するニアネットシェイプや大量生産性、金属粉末の配合を自由に組み合わせられることなどの基本的な特性に加え、工程が比較的シンプルなため原料やエネルギーを抑えることができる環境にやさしい工法といった唯一無二の特性を見つめ直しその長所をさらに磨くことで、粉末冶金の可能性を広げ、新たな製品の創出、新たな市場の開拓が実現できると確信している。来年10月に粉末冶金国際会議「PM2024」が横浜で開催されるため、今年はその準備の1年となる。アジア地区での開催は前回横浜での開催以来12年ぶりで、アジア地域はもちろん、世界中から粉末冶金に携わる多くの方々が来日し、粉末冶金の将来の可能性、未来について議論し情報を共有できる良い機会となる。そのような場を提供する責務を感じつつ、PM2024の成功に向けて各位の協力をお願いしたい。本年は経産省に支援いただいている取引適正化の活動をさらに強化して継続するほか、カーボンニュートラルに関する共通課題への業界としての取組みなど重要課題に対して一定の成果をあげられるよう、活動を加速させたい。経産省においては、DX、GX実現のための具体的政策の立案が進展していると聞く。引き続き素形材産業質の支援・指導をお願いしたい。今年は兎年。卯の刻は午前5~7時、まさに日の出とともに1日が始まる時間。夜が明けて新しい1日、1年が始まることを示す。粉末冶金業界も今までとは違った価値を創造することで新たな市場へと踏み出す一歩となるような1年にしたい」と力強く挨拶した。

挨拶する伊井JPMA会長

 

 粉体粉末冶金協会(JSPM)の園田修三会長(福田金属箔粉工業 社長)は、「粉末冶金製品の取引先である自動車業界はCASE革命、100年に一度の大変革期を迎えまた昨今の半導体不足や部品不足などから減産を余儀なくされるなど、過酷な状況が続いている。そうした一方で粉末冶金製品には一層高い性能が要求されてきている。ニーズとしては特性や省エネ、SDGsに貢献できること、など多岐にわたるが、こうしたことを実現する上では、少子化にあっても粉末冶金の未来を担う人材の獲得、育成への取組みが不可欠。今まで以上にJPMAとJSPMという粉末冶金製品を支える両輪の連携強化のもとで研究開発・技術深化に取り組んで、国際競争力のある技術・製品を生み出していく。今こそ日本の粉末冶金の研究力や製造力という我々の底力を世界に知らしめたい。コロナ禍や景気後退など暗いニュースが多いが、頑張って前を向いて明るく進んでいこう」と述べた。
 

挨拶する園田JSPM会長

 

 乾杯の挨拶に立った井上洋一JPMA常任理事(ファインシンター社長)は、「今一度、われわれ粉末冶金業界の知恵と力を結集して、業界発展のために頑張っていこう」と述べた。
 

乾杯の挨拶を行う井上JPMA常任理事

 

kat